みなさん、腱鞘炎という病気をご存知でしょうか?

腕の使い過ぎで手首や肘の腱が炎症を起こす病気です。原因は使い過ぎだと言われています。時々、「別に使い過ぎた覚えはない。いつもと同じことをしているのだけど…。」とおっしゃる患者さんがおられます。

ご本人が「使っていない。」というのだからそうなのでしょうが、実はこのような訴えをする方は頑固な肩こり症状をお持ちの場合が多いようです。首や肩だけでなく腕全体の血のめぐりが悪く関節や筋肉も硬くなっています。つまり痛む患部だけが悪いのではなく腕全体のコンディションが悪いのです。

疲労している腕にとっては、いつもと同じ労働でも腱鞘炎を起こしてしまうくらいの負担になっていると言えます。腱鞘炎が治りにくい方は腕だけでなく首や肩のこりがあるかどうかもチェックしてみてください。局所の治療だけでなく、体全体をトータル的に診てくれる治療所に相談してみるのも治る近道かもしれません。