通院2回目以降の患者さんに「治療後の調子はどうですか?」とお聞きします。すると、Aさんは「だいぶ良いけど、まだ痛い。」と仰います。Bさんは「まだ痛いけど、だいぶ良い。」と仰います。お二人とも「治療の効果はあるけど痛みもまだある。」とお答えですが、微妙にニュアンスが違います。

お二人の気持ちがどこに注目しているかが問題となります。「~けど」は「~」部分を打ち消す言葉です。Aさんのこころは治療の効果で痛みの軽減は見られるけれど「まだ痛い。」ということに注目しています。Bさんのこころは治療の効果を実感し希望を持って「だいぶ良い。」ということに注目しています。結果、毎回、前向きに希望を持って治療を受けるBさんの方が治りは良いのです。

口に出した言葉は脳とこころに残り体調にも影響を及ぼすことがあります。特に体を内側から治していこうという『自然治癒力』の発揮には大きな関係があります。治療中の方は、できるだけ物事の良い面に注目してプラス思考・プラス発言で治療を受けてみて下さい。きっとお体が良い方向に変化するはずです。